水と空気以外に加工できます? レーザー加工機は何をする機械なのか
レーザー加工機って何ができる機械?
レーザー加工機とは、レーザー光を射出して対象物に当て、彫刻や切断、マーキングする機械です。金属製の刃物を使う彫刻機と違って、様々な素材を加工できるのが特徴です。
レーザーで加工できる素材は木やアクリル、ゴム、革などで、それらを彫刻、切断することで様々な商品が作れます。具体的には、木札ストラップやネームプレート、マンションプレート、ゴム印、アクリル製のトロフィーなど。オーダーグッズを扱うショップや工場で欠かせない機械となりつつあります。
レーザー加工機には種類がたくさん?
レーザーには、様々な種類があります。そして、レーザーの種類によって加工できる素材が違うので、注意が必要です。
オーダーグッズ作りで最もメジャーなのが、CO2レーザーです。木やアクリル、ゴムなどを加工することができます。
金属に加工できるレーザーもあります。それが、YAGレーザーやファイバーレーザー、YVO4レーザーと呼ばれるものです。このうち、ショップや工場で使われることが多いのはファイバーレーザーですが、よほど出力のある高価な機械を買わない限り、金属切断は難しいでしょう。 ショップや工場で最も普及しているのがCO2レーザーです。
レーザー加工機メーカーは海外が多い
CO2レーザーの多くは海外で造られています。有名なメーカーは、アメリカの「ユニバーサルレーザー」。小型機から中型、大型機まで様々なサイズのCO2レーザーを展開していて、「VLSシリーズ」や「PLSシリーズ」などが人気です。日本ではユー・イー・エスやヨコハマシステムズなどが販売を手掛けています。
同じく、アメリカで人気のメーカーが「エピローグ」。小型サイズの「Zingシリーズ」をはじめ、中型の「Helixシリーズ」、大型の「FUSIONシリーズ」などをラインナップ。CO2レーザー以外に、ファイバーレーザーも発売しています。日本ではレーザーコネクトやテクノロジックが販売を手掛けています。
フランスの人気メーカーが、「グラボテック」です。小型CO2レーザー「LS100」シリーズをはじめ、「LS1000XP」など大型機も扱っています。「グラボテック」はグラボグラフ、テクニフォーといったブランドを展開しており、ショップ向けでは「グラボグラフ」ブランド名が有名です。CO2レーザー以外に、ファイバー、YAGレーザーなど様々な種類のレーザー加工機を開発しています。日本法人のグラボテックが販売を手掛けています。
オーストリアのメーカー「トロテック」も、世界的に有名なレーザー加工機メーカーです。「Speedyシリーズ」は小型から中型、大型までラインナップされているほか、ファイバーレーザーとCo2レーザーを切り替えて使うことができるハイブリッド版なども販売しています。日本法人のトロテック・レーザー・ジャパンが販売を手掛けています。
台湾「GCC」、イタリア「Sei」のレーザー加工機を日本で販売しているのが、コムネット。GCCは小型機「C180Ⅱ」から中型機「Spiritシリーズ」まで幅広くラインナップ。Seiはアクリルカットの側面が美しい「アイスメルトカット」など独自技術を持つメーカーで、CCDカメラ付きのレーザー「DRAGON」や紙カットに特化した「G7 GALVO」など、細かい用途に合わせたレーザー加工機を開発しています。
このほか、中国や韓国製のレーザー加工機も日本国内で多く発売されています。メーカーが海外なので、レーザー加工機を導入する際は、きちんとメンテナンスなど面倒をみてくれる業者と取引しましょう。
レーザー加工機について更に詳しく知りたい方は、OGBSマガジンVol.35、Vol.38をご覧ください。
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