2018.02.14

人気のオリジナルモバイルバッテリーにはPSEマークが必須?

 

 

オリジナルモバイルバッテリー

持ち運びできるコンパクトな予備電源であるモバイルバッテリーは、スマートフォンやタブレット端末の普及にともない需要が高まっています。近年は、このモバイルバッテリーにオリジナルの絵柄やロゴをプリントしたオーダーグッズが登場。友人のイニシャルを入れてプレセントしたり、企業が主催するイベントなどのプレゼントに利用されるなど、活躍の場を広げています。

オリジナルモバイルバッテリー

UVプリント向けに作られているモバイルバッテリー

注文量によってプリント手法が変わる

素材にもよりますがモバイルバッテリーへの名入れには様々な手法があります。

小ロット注文の場合、厚物インクジェットプリンター、レーザー加工機、サンドブラストなどで名入れすることができます。厚物インクジェットプリンターの場合はUVインクが用いられることが多く、フルカラー、グラデーション表現などが可能で、近年人気を集めています。UVインクは特殊なライトを当てると硬化する性質を持つため、プラスチックなどの樹脂をはじめ、様々な素材にプリント可能です。モバイルバッテリーの場合は表面が樹脂製が多いため、厚物UVプリンターが用いられることが多いようです。ただし同じデザインを数百、数千個と大量にプリントするなら、大量印刷に強いシルクスクリーン印刷などが適しているでしょう。その際は色数ごとに版が必要になるので、商材代金、プリント料だけでなく、版代が必要になるので要注意。
また、モバイルバッテリーはサイズやボディカラーによって名入れの向き、不向きがあります。名入れスペースが十分に確保でき、凹凸面が少ない、無地のモバイルバッテリーを選びましょう。

オリジナルモバイルバッテリー

商材選びのポイントは電気容量

モバイルバッテリーは充電式リチウムバッテリーを内蔵したタイプと、乾電池を入れ替えて使用する乾電池タイプに大別されます。充電タイプを名入れ商材として扱う場合は、バッテリーの容量を要チェック。容量の大小によって、スマホやタブレットなど機器に充電できる回数が変わります。一般的に搭載バッテリーの容量が大きい方が多く充電でき、逆に容量が少ないとモバイルバッテリーのチャージ時間が短く、サイズもコンパクトになります。容量が大きい方がモバイルバッテリーとして便利ですが、その分価格が高額になってしまいますので、注意が必要。名入れ用の商材としては2500mAh(ミリアンペアアワー)前後のモバイルバッテリーが適しています。標準的な容量でiPhoneやAndroidなど、機種を問わず約1回分の充電が可能です。最近では薄型でも4000mAhを超える大容量のモバイルバッテリーも登場しているので、ラインナップに加えるといいかも知れません。

モバイルバッテリーが電気用品安全法の規制対象に

平成30年2月1日、経済産業省がポータブルリチウムイオン蓄電池(モバイルバッテリー)を電気用品安全法の規制対象として扱うことを発表しました。近年急増するノートパソコンやスマートフォン、モバイルバッテリーのリチウムイオン電池が発火したり発熱する事故が増加したことが背景にあるとみられます。

この規制対象化により、モバイルバッテリーの製造・輸入事業者には技術基準に適合していることの確認や、検査記録の保存などが新たに義務付けられることや、販売事業者にはPSEマークが付されたものの販売が義務付けられます(1年間の猶予措置期間が設けられています)。

現在モバイルバッテリーを扱っている業者は、手持ちの在庫を確認する必要があるでしょう。また、これからモバイルバッテリーの販売を考えているオーダーグッズ業者は、仕入れたモバイルバッテリーにPSEマークが付いているかどうか、販売店に確認することを忘れずに。

平成31年2月1日以降は、技術技術基準等を満たしたモバイルバッテリー以外は製造、輸入、販売できなくなるので、要注意です。

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