2017.10.10

ペットタグはどうやって作るの?

 

ペットが迷子になった時に活躍するのがペットタグです。携帯ストラップ程の大きさの札に、ペットの名前や飼い主の連絡先などを記載して、ペットの首輪などにつけているオーダーグッズの1つです。迷子札とも呼ばれ、迷子のペットが発見された時、飼い主の連絡先が分かるように考えられてます。近年、大きな震災や災害が起こった際に、迷子犬や迷子猫が発生しており、ペットタグが活躍する場面が増えています。

「せっかく付けるのだから、可愛い物がいい」、「いいものを選んであげたい」という飼い主も多く、星形やハート型、アクセサリーを散りばめた可愛らしい物、リボンを付けたバージョンなど様々なペットタグがペットショップをはじめ、ペット関連のオーダーグッズ製造が得意なショップなどで販売されています。

 

ペットタグの代表的な作り方と注意点

ペットタグの製作方法は、木札やネームプレートとほとんど変わりません。素材を仕入れて、彫刻機やレーザー加工機でペットタグの形状に切り抜き、名前や住所などを彫刻します。金属への彫刻には打刻機などが使われる場合もあります。

ペットタグに使用されている素材は金属、アクリル、木材など他のオーダーグッズでも使われている素材です。文字を入れたらペットに装着できるように穴を開けて、紐やリングなどを通せば完成です。

注意点は製造システムごとに加工できない素材があること。金属を彫刻する場合、彫刻機の針を交換したり、ヤグやファイバーなどのレーザー加工機が必要になります。CO2レーザーを使うなら、金属用マーキング剤が必要です。

アクリルを彫る場合は、針の摩擦熱やレーザーの熱で溶けてしまうことも。木材の場合、木の種類によってはレーザーで彫った底の部分が焦げて文字が判読しづらくなります。自店の持っている製造システムで彫れる素材かどうか、メーカーや素材の仕入れ先に確認しましょう。

素材選びはペットの種類に合わせて

素材を仕入れる際に注意したい点が2つあります。1つはサイズ。首輪の場合、大型、中型、小型によって付けられるサイズが変わります。例えば猫や小型犬なら首周りが21㎝~27㎝(幅10㎝)、大型犬なら39㎝~49㎝(幅25㎝)、という具合にペットに合ったサイズを把握しておきましょう。サイズの計り方や首輪の種類もペットの特長に合わせる必要があります。毛が長い長毛種のサイズをメジャーで測る場合は、ペットの毛を潰した状態で測ります。首周りが長い毛で覆われている犬の場合、首輪が外れやすくなることもあるので、長毛種用の首輪やハーネス(胴輪)を飼い主に勧めましょう。

2つ目の注意点は安全性です。首輪にタグをぶら下げるタイプの場合、ペットが誤飲してしまう恐れがあります。誤飲を防ぐため、首輪と名入れ用のプレートが一体になったタイプも販売されているのでラインナップに加えておきましょう。プレートが付いていない首輪でも、皮革製の首輪ならレーザー加工機などを使って直接、文字を入れることもできます。またペットタグには、ペットの体に付けるアイテムのため、肌がかぶれにくく肌にやさしい素材を使用することが重要です。ペットの種類、大きさなどに合わせて素材を変更しましょう。実際に販売する際は、表などを作成して「この犬種は○○サイズのプレート付き首輪が安全です」と説明できるようにしておくといいかもしれません。

 

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