2017.10.13

「印章の日」ってなにをする日?

印章の日って何をする日?

 

「印章の日」の由来は明治時代の法律

「印章の日」とは、ハンコを販売する小売店(印章小売店と言います)から組織される印章組合の全国組織、全日本印章業協会(現在は公益社団法人)が定めた記念日のことで、10月1日が「印章の日」に当たります。その由来は明治時代にさかのぼります。1871年(明治4年)に施行された法令「太政官布告」で、『取引の際にはあらかじめ庄屋などに印影を届け出て「印鑑帳」を作成し、印影を照合、確認できるようにしなければならない』と江戸時代からの慣例が明文化されます。この法令は毎年改められ、1873年(明治6年)7月に出された太政官布告で「爪印、花押などの使用を禁止し、明治6年10月1日をもって証明書には必ず実印を用意なければならない」と定められました。この布告を記念して10月1日が「印章の日」に制定されました。

印章供養で集められたハンコ

印章を供養するイベントって?

全国各地にある印章組合(ほとんどの都道府県に印章組合があります)では、印章の日に合わせて、不要となった印章やゴム印を供養する行事として「印章供養祭」や「印章祈願祭」をおこなっています。一般的にも浸透している「針供養」や「人形供養」を想像してもらえればわかりやすいかもしれません。

「印章供養祭」、「印章祈願祭」の中でも最も規模が大きいのが京都、下鴨神社で開催されている「印章祈願祭」です。同神社の宮司が、本殿の横に印章と関わりが深い印璽社を発見したことを契機に、1979年から開かれています。印璽社とは、昔の天皇の御璽(印章)を預かる場所であったり、身分の高い役人が使っていた印章を祭ったりするところ。各印章店から集められた印章は本殿で神事を済ました後、印章祈願祭で使用されている印璽社・印納社に納められ、埋納供養されます。ちなみに、供養される不要なハンコのことを、「廃印」と呼んでいます。

京都の印章祈願祭の様子

京都の印章祈願祭では当日、一般消費者向けの篆刻体験教室が開催されたり、物販コーナーを設けて消しゴムハンコや篆刻の印譜集などを販売したりしています。

他にも印章やゴム印を供養する行事は各地で開催されており、2016年には全国33の都道府県の印章組合が行事を実施しました。地域によっては印章供養祭と呼ばれ、供養の方法も埋納ではなく、印章を焼く焼納供養をおこなっているところもあります。

印章の日が近づくと、各地の印章組合がポスターや新聞広告などで宣伝をおこなっています。不要になった印章を供養して欲しい方は、最寄りの印章組合に加盟している印章店に持って行きましょう。組合に加盟している印章店は全日本印章業協会のホームページで調べることができます。また、行事当日の持ち込みを受け付けている組合もありますので、興味がある方は一度、足を運んでみてはどうでしょうか。

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