リコーがガーメントプリンターメーカーの米アナジェット社を買収
1月8日、(株)リコーがアメリカの製造販売子会社Ricoh Printing Systems America, Inc. を通じて、アメリカのガーメントプリンターメーカーAnaJet(アナジェット)社を買収したと発表しました。
アナジェット社はアメリカのカリフォルニア州に本社を置き、2006年に設立されたガーメントプリンターメーカーです。日本市場でもアナジェット社製ガーメントプリンターは販売されており、これまでにも小型の「Anajet SPRINT」や中型で生産性の高い「mPower」などが発表されています。
市場成長が見込まれるガーメントプリンター市場
(株)リコーは今回の買収について、ニュースリリース上で、
「これまでインクジェット分野においてオフィスプリンター、商用印刷プリンターに加え、キーパーツとして産業用インクジェットヘッドの開発、製造、販売、技術サポートを実施してまいりました。成長戦略として産業用インクジェット事業ではテキスタイルや装飾・加飾の分野を強化する方針であり、その一環として、市場成長が見込まれるDTGプリンター (編集部注:ダイレクトトゥーガーメントの略。ガーメントプリンターのこと)市場に参入するためアナジェット社を買収いたしました」と述べています。
アナジェット社がこれまでガーメントプリンターの開発、製造、販売、サービス保守を手掛けてきたことや、アメリカを中心に大手企業や印刷会社、アパレル店舗などに顧客を持っていること、また、(株)リコーのインクジェットヘッドが搭載されていることが買収に繋がったとみられます。(株)リコーは、「リコーグループの一員となり、リコーの保有するテクニカルサービス網やユーザートレーニングに使用するデモルームといった資産を活用することで、お客様への更なる付加価値提供が可能となる」(リリースより)としています。
現在の日本における小型ガーメントプリンターは、ブラザー、エプソン、武藤工業、マスターマインドの機種が市場を占めており、産業用の大型機はイスラエルのコーニット社のガーメントプリンターの導入が進んでいます。今後、(株)リコーがどのチャンネルに新型機を投入してくるのかが注目されます。
いずれにしても、日本の大手企業がガーメントプリンターに着目したことは、市場そのものが拡大している証明であると言えるでしょう。
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