ローランドDGがガーメントプリンターを発売!
2019年1月15日、ローランド ディー.ジー.が、デスクトップ型のガーメントプリンター「VersaSTUDIO BT-12」を4月3日に発売すると発表した。
同社初のガーメントプリンターで、簡単操作でTシャツやトートバッグなど綿素材(混紡率が50~100%の生地)に直接印刷できる。
操作もシンプルで、専用オペレーターがいなくても店舗スタッフが簡単に印刷ができるように設計されている。仕上機(熱をかけてインクを定着させる機械)「HB-12」はカセット式を採用しているので、安全に使えるだろう。
また、別売のデザイン&プリントマネジメントソフトウェア「cotodesign」(コトデザイン)と接続することで、デザインデータの作成から商品への印刷、販売までのオペレーションを一元化できる。
プリンター本体のサイズは幅399×奥行き760.3×高さ292.5㎜。コンパクトな形状で、オプションの仕上機「HB-12」を重ねて設置できるようになっている。
セット価格で35万2000円
マシンの設置スペースが限られた店舗で導入しやすく、また店外でのワークショップやイベント会場などに簡単に持ち運びできる。インクは水性顔料インクを使用(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)。印刷可能範囲は、標準サイズトレイが291×204㎜、スモールサイズ トレイが204×142㎜。
標準価格は、プリンター「BT-12」が28万2000円。プリンターと仕上機「HB-12」のセットで35万2000円(税別)。従来のガーメントプリンターよりも初期投資が少なくて済む。ウエアプリントに取り組んでみたいショップはエントリーモデルとして導入しやすいだろう。
なお、cotodesignは店舗でのオーダーグッズ製作ビジネスをサポートする、デザイン&プリントマネジメントソフトウェア。
「店頭の端末でお客がデザインデータを作成するためのウェブアプリケーションソフトウェア」と、「店舗側の受注や出力業務をサポートするプリントマネジメントソフトウェア」で構成されている。デザインデータの作成から、商品への出力、販売までのオペレーションを、直感的でシンプルな操作画面上でスムーズにできる。
利用者側は店頭のタブレット端末やコンピュータ上のウェブアプリケーションソフトウェアを使い、好きな写真、イラスト、文字などを組み合わせてオリジナルデザインを作成。店舗側はプリントマネジメントソフトウェアを活用して、専門知識がなくてもお客のデザインデータの出力業務を簡単におこなうことができるというもの。
このソフトとガーメントプリンター「BT-12」を組み合わせることで、より簡単にウエアプリントを提供できるため、市場の活性化に繋がると期待できる。
溶剤プリンターやカッティングプロッターなど、オーダーグッズに関連する機材を多数発売している同社が手掛けるだけに、より広い層にガーメントプリンターが浸透していきそうだ。
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